実話

賛否両論の実話映画!「アメリカンスナイパー」伝説となった狙撃手を襲ったPTSDの苦悩!あらすじ、ネタバレ感想

映画「アメリカンスナイパー」は2014年度アカデミー賞の音響編集賞を受賞

2003~2009年まで、実際にアメリカのネイビー・シールズという部隊に所属していた伝説の狙撃手の自伝著書を元に製作された作品です。

監督は「パーフェクトワールド」「ミリオンダラーベイビー」のクリント・イーストウッド、主演は「ハングオーバー」「リミットレス」のブラッドリー・クーパーです。

クリント・イーストウッド監督作品の中で最高興行収入、そしてアメリカにおける戦争映画の中でも史上最高興行収入額をたたき出しました!

スピルバーグの「プライベートライアン」よりも高いんだね!

ということで、このページでは映画「アメリカンスナイパー」のあらすじ、ネタバレ感想をご紹介させて頂ければと思います。よろしくお願いいたします!

 

「アメリカンスナイパー」作品情報

タイトル アメリカンスナイパー
製作年 2014年
上映時間 132分
世界興行収入額 5億ドル(2014年度全米1位)
poboのオススメ度

実話を元に製作されたという今作、原作となった自伝著書はネイビー・シールズ最強の狙撃手(原題:American Sniper)」

作者は実際にイラク戦争へ4度従軍したというクリス・カイルという人物です。

彼がどのようにして、「伝説の狙撃手」そして「ラマーディーの悪魔」という対極なる異名を手にすることとなったのかをご紹介していきます。

「アメリカンスナイパー」あらすじ

1998年、クリス・カイル(ブラッドリー・クーパー)は30歳という年齢で海軍への志望を志した。そのきっかけは、タンザニアとケニアによるアメリカ大使館爆破事件をテレビで見ていたことからだった。

カウボーイに憧れていたクリスは幼いころから父ウェインに狩猟を教わっており、厳格な父からの言葉で「人間には無力な羊と、それを食い物にする狼が存在する。お前はその羊を守る牧羊犬となれ!狼には絶対になるな」という言葉を胸に秘めていたクリスは決して若くはないスタートではあったが、厳しい訓練にも耐え抜き見事海軍のネイビー・シールズ部隊へ配属となった。

やがてたまたま飲んでいたバーでクリスはタヤ(シエナ・ミラー)という女性と出会い交際を始めた。そして2002年に二人はめでたく結婚。しかし、順調に育んでいたと思われていた幸せは、アメリカ同時多発テロ事件の影響により終わりを告げてしまった・・・。

 

遂に戦争がはじまり、クリスも当然戦地へと赴く。初めての派遣で子供と女性を含む計8名を射殺する戦果を挙げた後、テロリスト集団のリーダーをまとめるザルカーウィー抹殺作戦のメンバーとなった。

一時帰国した後、2度目の従軍では曹長となったクリスであったが、戦地のイラクでは賞金首として18万ドルの懸賞金をかけられる。ここでも順調に戦果を挙げたクリスは、いつしか味方側からは「レジェンド」「伝説の狙撃手」と称えられるようになった。

しかしこの頃から、クリスの心はPTSD(戦争の悲惨さ)に蝕まれていくのだった。

 

「アメリカンスナイパー」ネタバレ感想

正直、映画としては自伝著書をもとにしている作品なので、最後に大どんでん返しや伏線がちりばめられている訳ではなくどちらかといえば淡々と描かれております

しかしその淡々とした中にも非常に緊迫感があらわれ、英雄として称えられながらも心身ともにPTSDに蝕まれていくクリスへの感情移入が激しく誘われる作品となっています。

特に妻であるタヤ。彼女のクリスへの献身的な気遣いが本当に素晴らしいと感じます。だって自分も身重の状態の時もあったのにも関わらず、夫であるクリスを心から心配するんです。

クリス自身が心を侵されながらも、自分を称えてくれる仲間の命を守るため、自分の使命のために戦地へ赴いていることをわかっていたんでしょうね。

でもまぁ戦争映画って全作品に言えることですけど、非常に見終わった後に心にどっしり余韻が残りますよね。

何とも言えない切なくて悲しい気持ちなんですけど、だから戦争映画って見るのが疲れます・・・。でも見た後に「映画堪能したなぁ」って気持ちになれるのも戦争映画が一番なんですけどね!笑

 

映画の反対派意見に対して

私個人的には非常に素晴らしい内容の作品だと思っております。実在した人物を描いているのにも関わらずストーリーとしても淡々と描いているため、そこまで脚色した部分というのも他の実話ベースの作品よりも少ないと感じました。

にもかかわらずここまで心動かされる内容となっている点が、史上最高傑作の戦争映画といわれるのも納得のいく作品だと私は思っています。

ですが、この映画に対する批判的な意見も世間ではとても多いらしいのです。反対派の方の意見を要約すると「主人公が愛国主義的な人物で、映画の内容と合わせて考察してみても戦争を美化しているようにしか見えない作品だ」というのです。

んーそこまで脚色して捉えることなくない・・・?って感じなんですが、まぁ実際にアメリカと過去に戦争をして被害をうけた国の方々からすると「なんでここまで正当化してるんだよ」って思ってしまうのも仕方がないのかなと思います。だって正直そういう内容ですしね。

私なんかは日本で戦争のない時代に育ってきたというのもあるので「戦争というものに対して正直ピンと来ていないだけだろ」って外国の方に言われてしまったらおしまいなんですけど、今作は戦争の賛否を説いている作品ではないと思うんです。

視聴者によっては偏った見方になってしまうのも致し方ないのかなと思う点もありますが、私個人的にはこの映画を見てもっと単純にこのクリス・カイルという人物がどれほど自国や仲間や家族を愛していたか、そしてPTSDとどのように向き合ったのかを学ばせてもらったらいいんじゃないかなと思います。

クリス・カイル

公式戦果のみでイラク軍のアルカイダ戦闘員を160名殺害、2003年~2009年までの除隊までの間にイラクへ4度派遣されております。

自軍ではこの戦果によって「伝説の狙撃手」と称えられ、反対に敵国からはラマーディーでの戦果が特に注目されたため「ラマーディーの悪魔」と恐れられるようになります。

従軍中から除隊までかなりPTSDに侵されていたクリスではありますが、意外にも敵を狙撃することへの罪悪感は全くないと言っています。「より多くの敵を殺すことができれば、もっとたくさんの味方を救うことができる」という考えの人物です。

味方にいてくれればめちゃめちゃ頼もしくもあるし、敵側にいたらなんとしても食い止めないといけない存在ですね。対極となる異名が生まれてしまうのも当然の理由と功績だと思います。

あと主演であるブラッドリー・クーパーのクリス・カイルの再限度がハンパじゃないらしいです。彼と実際に関わった人からしたら本当に目の前にクリスが立っているような存在感を醸し出していたというのです。

でもそれはブラッドリー・クーパーが体系からなにまでクリスに寄せて演じていたとのことですので、今作に対する意気込みが非常に強かったんだと思います。

 

そしてなんといっても映画のラストでも語られるこのクリス・カイルの最後ですよね。本当に心打たれます。調べればすぐに出てくる内容なのですが敢えてこちらでは話しません。ネタバレが嫌な方は実際に今作を視聴してみてください。

私はとても悲しい気持ちになりました。こんなにも責任感が凄まじく他人のために貢献した人物がどうしてこのような最期を遂げなければならないのだろうと、見終わった後も余韻で心が支配されておりました。

まとめ

脚色したものではなく、実話を元にしたリアルな戦争映画が見たい。

PTSDがよくわからない。映画を見て学びたい

このようなポイントに少しでも当てはまるかなという方はぜひ今作を視聴してみてください。

クリス・カイル本当に素晴らしい人物だと思います。正直私は日本で生まれ育ってきたので徴兵制度もなければ戦争の苦しみや悲惨さを本当の意味で理解はできていないんだと思います。

ですが今作を見て、実際に戦地へ赴いていった方がどのように苦しまれていくのかを少しでも一緒に理解できたら幸いです。